★母と息子の子供の日。4★ 一人の食事をさっさと終わらせ、暇をもてあましてしまった私は暫くテレビを見ていたけれど、ふとブラウン管に映る映像をみて、思いたった。 「そうだ!!アレをだそうかしら?」 そう思って、押入れの奥を探し始める。 ゴソゴソ、と奥のほうから取り出した大きな箱。 「なつかしいわぁ」 最近では、ヒカルもすっかり大きくなったので出す事のなかったけど…、と私は人形の頭を整えながら机の上に置いた。 コレを買いに行ったとき、祖父や祖母も交え皆で買いにいったのだ。 『このお腹の子が強い子になりますように』 そう思って、この勇ましい顔の人形を手に取ったときが遠い昔のようにも、ついさっきのような気もするのだ。
(そうね…、そうよね。あの子は無事に生まれてきてくれた。それだけで…) それだけであり難いと思おう。
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