★永久に君と3★

THANKS 10000HIT&七夕祭り

--ヒカル1--

オレってば、馬鹿だ…。

コイツを覚えるのに夢中になってて、一番内緒にしとかなきゃいけないやつ…つまり塔矢の存在を忘れてた。
だって、コイツなんか、今日は関西棋院所属の8段とネット碁の約束があるから…とか言って飯食った後、自分の部屋にこもりっぱだったから…その間にやっつけちまおうと思ってて、いつのまにか夢中になってたみたい。
いつのまにか、塔矢が対戦を終えて…オレの側に来てたなんて気づかなかった。

(やっぱ、部屋でやりゃ良かったよぉ〜)

どうして、人間ってやっちゃってから後悔するのかね…。
オレは、自分の部屋が汚いのと暑かったのと…の理由で、居間のテーブルで事を始めたことに大いに後悔をしてため息をついた。

「なぜ隠すんだ?」

目の前の男は限りなく不機嫌で…恐ろしく低い声でうなるようにオレに問いかける。

(〜〜ここでシラバックレなきゃ、後で恥じかかされる羽目になる…か、もっと面倒が起きる…)

オレはそう確信して、つばを飲み込んだ。

「コレは、アレだ。オレの棋譜。勉強してんだよ。だから、見られたくねーの!!」
オレの苦し紛れの、言い訳に奴は全く信用してません…という顔でオレをにらむ。
「キミの?それなら、頭に全て入っているよ。それに、いつもその日の棋譜はキミが並べて見せてくれるじゃないか?」

なぜ、今更隠す必要がある?と目が雄弁に語りまくっている。

「だから、オレのくせとか…お前と検討した時に気づいたことを、棋譜に書いてんの!!」

オレは、それだけ言うと冊子を背中に隠すようにして立ち上がる。

「ふぅん?僕が気づかない…そのキミの癖とやらをぜひ知りたいな?」

毎度のことだけど、腹立たしい事に塔矢の背はオレよりもすこし(!)高い。
その奴が手を伸ばしてオレの背から、本を取り上げた。

「ああ!!」



NEXT