★永久に君と23★

THANKS 10000HIT&七夕祭り

7/2…イベント当日

--アキラ5--


「織姫…私とて同じ気持ちです。」

彼に抱きついた僕に、進藤がにっこりと微笑む。

(?)

少し、おかしい…。他の人ならいざ知らず、彼には気付かれるだろう…と思っていたし、別に気付かれてもかまわないと思っていた。今、僕は彼が劇に参加することを駄目だと言っていた『塔矢アキラ(男)』じゃない。

(君が彦星なら…僕が織姫になればいいだけ…。)
君を手に入れる為なら、女装だって…そんなものはたいしたものじゃない…。

(ごめんね、進藤…僕は、君がどんな理由であろうと他の誰かと抱き合うなんて許せない…)

いつだって、僕だけのものであってほしい…。
そう思っていることを、思い知ればいい…と思ってしまう。

君が僕の全てだと…。

皆が、思い知ればいい…。

(でも、君さえも気付いてないなら、上手く変装できたって事かな?ちょっと、複雑だけど…)

セリフは、考え事をしていても自然と出てくる。
今日の日のために、彼の練習にも積極的に取り組んだのだから。

(ごめんね…進藤、僕は…本当に馬鹿だ…)

自分でもどうしようもないくらいに…君が好きだ。他の人が君に触れることが、例え少しでも許せないくらい…嫉妬ぶかい…男。

(きっと、キミは怒るね?)

今日のこと…僕の女装…キミが気付いてもいいと、僕の気持ちを思い知ればいいと…そう思ってたけど。

(やっぱり、気付かないでほしいな…)

僕は自分の中でも馬鹿くさい位の矛盾に、内心苦笑いしながら…織姫の役に没頭した。


 

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