★オレとアイツの子供の日。4★ 「オマエ等、ホンマ変わっとらんなぁ」 まだ何か言いたそうな塔矢を黙らせて、居間に腰をすえるとしみじみ社が言う。 「…なんだよ、ソレ…」 明らかにバカにしてる、その言葉にオレはちょっと膨れて社を軽く睨んだ。 「ハハハ、まぁオレとしては良かったけどな!」 うつむくようにして微笑む社は、去年よりちょっと大人びたみたいだ。 「関西でもオマエ等の活躍っての?まぁ、よう入ってくるし。 そう言って、ニカッと笑う社は去年より身近に感じる。 (オレ達、一緒に戦う仲間だもんな!!) オレはそう思って、茶を飲んでる社を見る。明るく見える社だけど、学校との二束の草鞋の生活は結構大変らしい。 メールでやり取りする時は、そんな事ちっともみせなかったから分かんなかったけど。 「お前の悩みって何?」 オレはさっき社が言ってたことが気になってきて、社のほうに体を乗り出した。 そんなオレにちょっと嫌そうな顔をして 「まぁ、色々や。学校の事とか、仕事の事とか。」 今更言うほどのことでもないんやけどなぁ…とブツブツいいながら、考え事をするような顔になった社の額にオレはチョップをいれる。 「なんや?」 「どうしても辛いことあったら、オレに言えよ!友達じゃん?」 オレはそういって社に笑った。 オレ達は、まだまだ発展途上中で…こんなに皆悩んでんだなぁと思ったら、オレはどうしても社が言ってくれた言葉を返したくて仕方なかったんだ。 「それ、さっきオレが言ったことやろが!」 社は、そう言うとオレに軽いチョップを返す。 オレはおかしくなって、声を出して笑っちまった。 「絶対勝とうな!」 オレ達が、笑いあってると 「楽しそうだね」 一気に空気が凍るような声がして、塔矢が茶を持って部屋の入り口に立っていた。
(本当に…コイツは…)
だけど… (コレが心配だったんだよ…)
ソレは、碁以上に二人の関係がおっきい。 『僕はいつだってキミとの事、公に出来る』 と…、言い切ってるのだ。
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