★ホワイトデーdeセレナーデ7★ イベント会場では、ヒカルが寝込んでしまったアキラのことを考えてため息をついていた。 (アイツ、マジでぐったりしてたけど大丈夫かな?) おそらく自業自得であろうアキラの腹痛にヒカルは、ちょっと罪悪感を感じていた。 「それにしたって、進藤君も考えすぎだよ〜。アキラがこんなイベントに来たがるわけ無いじゃん!」
(今、アイツは腹痛で倒れてるんだよ!?それって、どういう事か分かんないのかなぁ〜) ヒカルは、問いかけの答えの代わりに、乾いた笑いをするしかなかった。 −−−−−−−−−−−−−−−−
(進藤…会いたいなぁ) 新しい携帯を握り締めて、 (こんな事なら、一緒に携帯を買ってくるんだった。) でも、無理やりに彼にTV電話のついた携帯を渡すのは、彼の自由を奪うようで嫌だったから…、一言話してからプレゼントするつもりだったのだ。 (今キミの顔がみたいよ…) ぬれてしまった携帯の中には、ヒカルが眠っているときにこっそり撮った写真や、照れるヒカルを不意打ちしてとったムービーなどが沢山入っていた。 人知れず、ため息をつくと、持っていた携帯が震える。 (?) 着信履歴をみると (葦原さん…?) あんなに楽しみにしていたイベントの最中に、何の用だろうか?と電話に出ようとすると、TV電話を受信しているというボタンが光っている。機械を購入したときに散々説明を受けていたため、アキラはTV電話ボタンを押すと… 『塔矢?』 今まさに会いたいと思っていた、進藤ヒカルの愛しい顔が液晶に映し出される。 『大丈夫か?具合…』 心配そうな声に、アキラは嬉しくなる。 「大分よくなったよ。心配かけたね。」 そう言って弱弱しく微笑めば、少し口を尖らせるように 『別に心配ってゆーか…』 そんな風にいいどもりながらも、小さな画面に移る瞳には心配そうな様子がありありと取れて…思わず笑みがこぼれるアキラだった。 「どうしたの?キミの携帯は?」 (本当は一緒に過ごしたかったけれど…こうやって、キミが僕のことを考えてくれているのがわかるから…) 今日はおとなしくしているよ…と、心の中で、つぶやくアキラだった。
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