★キミと僕とのひな祭り。9★ 僕が家に戻ってくると、母が玄関に顔を出した。 「アキラさん…何処へ行っていたの?進藤さん、心配して追いかけていったのよ?」 どうやら、僕を追いかけた彼は、僕が進藤の家にいなかったので、心配して家に連絡をしてきたらしい。 「すみません。ちょっと、頭を冷やす為に散歩をしていたので…」
(今は、誰とも口を利きたくない…)
(何がそんなに、気に入らないんだろうか…。) たかが写真だ。 なのに、こんなにイライラするのは…。 (君の過ごした時間に僕がいないのが悲しい) でも、それだけじゃない。 (もしかしたら、この先僕のもとを離れて…あの写真のように誰かと君が並んで立ってしまうんじゃないかと…)
(進藤のことになると、僕はいつもの僕じゃいられないんだ…) 僕は自分でもどうにもならない気持ちに、唇をかんだ。
「何ですか?」 そう思って母の返答を待っていると、母の変わりにヒョコっと黄色い頭が見えた。 「!」 僕は心の中で、母に文句を言いながら進藤をにらみつけた。 「あがるぞ」
やっと再会…? |