★読まれる前に★ 本作品は、○ードキャプター ○くら のパラレルでヒカルの碁をやっています。
原作を知らない人には全く面白くない(知ってても面白くないか…)かもしれませんが、ぜひお付き合いください。

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クロウカードを創りしクロウリードの末裔として、カードを探しに中国から日本にやってきて、僕は彼に出会った。
はじめは、なんでこんな何の力も無い子供が(自分も子供だったが…。)クロウカードに選ばれたんだ…っと腹立たしく思っていた。
実力を認めるつもりなんてなかった…。
何かの偶然だと…そう思っていた。
カードを追ううちに、彼の「絶対にあきらめない」心の強さを知り…。

そして、僕は恋に気付いた…。

はじめは、そんな気持ちを否定した。
傍にいてドキドキするのは…僕の好きなのは、和泉さんなんだって思ってから…。

力のあるものが力あるものに惹かれる…。
そんなドキドキだって思ってた…。
そのドキドキと、彼に感じるドキドキが違うと気がついて…。
でも、彼は僕の気持ちに気付く気配すらなくて…

初めて彼のことを名前で呼んでしまったとき(戦いの最中に咄嗟のことだったから)

「オレも、塔矢のことアキラって呼んでいい?」
って、微笑まれて…戦闘中だって分かってたのに、顔が赤くなった。
嬉しかった。
クロウカードがすべて揃い、日本を離れる前に彼に告白をした。
答えがもらえるわけ無いと思ってたし…もらえなくてもいいと思っていた。

でも…。

僕が、彼に渡した白い碁石。
お互いに持っていれば、いつまでも両想いでいられるという幼いジンクス。

彼は、僕が日本を飛び立つ日に返事をくれた。
僕の乗るバスを追いかけて…。
僕に黒い碁石を渡して。

「オレの一番は、アキラだよ」
「このまま、この碁石をヒカルだと思っていい?」
「オレも、お前がくれた碁石…お前だと思っていいか?」
「必ず帰ってくる…中国で済ませないといけない手続きをすませたら…。」

そうして、僕らは離れ離れになった。
変わらない想いを抱いて。

----そして2年後

また寝坊しちまったぜ〜!兄貴(わや)に中学生になっても寝坊してるっていわれちまう…。

進藤ヒカルが急いで、家の扉を開けると…いつもの見慣れた風景に夢見ていたはずの光景があった…。
春の麗らかな日差しの中で、風に揺れる桜の木の下には肩までのラインできれいに切りそろえられた艶やかな黒髪の目の印象的な美しい少年。
春の風に揺れる髪は、昔のままで…自分を見つめる瞳は温かくて…。

「アキラ…」
「中国での手続きがやっと終わったんだ…これからずっと、葉瀬町にいられる」

「ほんとに…?」
「ああ…」

「もう電話とかメールとかでガマンしなくていいんだな?」
「ああ」

その言葉に、喜びがヒカルの胸を嵐のように湧き上がり涙が浮かぶ。
アキラもヒカルを優しくみつめる。
まるで、引き合うように二人の体が重なる…。
「これからはずっと一緒だよ」

そして幼い恋人達の物語が始まる。


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