★○ードキャプター ○くら 的ヒカルの碁2(学芸会編) ※語りは和谷★
オレは今日、和泉さんと一緒に弟のヒカルの学芸会を観に来ている。
ヒカルのやつは、どんな役か教えなかったが、劇にでるらしい。
演目は『眠りの森の美女』
仕事でこれなかった父さんに写真を頼まれてたから、オレはカメラを構えて劇が始まるのをまつ。
「ヒカル君、なんの役かね〜?」
和泉さんは、とても楽しそうだ。
そう、オレだって…劇が終わるまでは楽しかったさ…。
劇は、順調に進んでいた。
「あの魔女役の子上手かったね〜」
和泉さんが幕間で感心したように声を上げる
「だけど…なんで、男が女の役やってんだ?」
「面白いからじゃない?」
悪い魔女役が、男だったのだ。
意外に上手いその魔女役に、周りは笑いに包まれていた。
(後でヒカルに聞くと、どんな役にも公平にチャンスがあるように、全部の役がくじ引きだったらしい)
幕が開いて、成長したオーロラ姫が登場。
オレはてっきり可愛い女の子でも出てくるのかと思いきや、あの子憎たらしいボウズ・塔矢アキラが、フリフリのスカートにロングのかつらをつけて現れたから、思わず口を開けてしまった。
隣で和泉さんなんかは「がんばれ〜」と声をかけている…
(疑問はないのか?)
相変わらず、マイペースな和泉さんにも驚きを隠せないまま、舞台をみれば…。
似合ってはいなくない、その格好だが…やたら棒読みで…オーロラ姫が糸車に指を指される大事なシーンなど、力いっぱい指を突き立てていた…。
(ありゃ、相当痛いんじゃ…)
オレが、心の中で突っ込みを入れていると、劇は場面が変わる。 今時の小学生の舞台は中々凝っているみたいで。
舞台が張りぼての茨につつまれると、今度は姫を目覚めさせる王子が登場。
「ヒカル!!」
「ヒカル君、王子様の役だったんだ〜。かわいいね〜」
スポットライトに照らされた王子の姿をしているのは、紛れもなく我が弟・ヒカルで…。
(ま、中々…だな)
舞台は、ドンドン進み、魔女と王子の対決。
「わ〜、ヒカル君、上手だね!!」
魔女と手下達と、王子のちゃんばらに和泉さんも他のお客さんも大受けだった。
「運動神経だけは、いいからな!!」
オレは憎まれ口を叩きながらも、カメラを構える。
魔女は破れ、シーンが無事にうつりかわり、王子が遂にオーロラ姫と対面し、よい魔女達がそれを見守る 。
スポットライトに浮かぶ、塔矢アキラとヒカル。
「おお、なんて美しい姫なんだ」
「姫を目覚めさせる事ができるのは、真に姫を愛する者の口づけだけ」
「あなたが真に姫を愛せるのなら、どうか口づけを…」
良い魔女役の女の子達に言われ、ヒカルが眠っている(という役の)塔矢を抱き上げて顔をよせる。
「おい…!」
(まさか、本当にやるんじゃないだろうな!)
オレは焦って、つい立ち上がってしまう。
その瞬間、小僧が
「わぁぁ〜!!」
と声を上げて真っ赤になって起き上がった。
次の瞬間、会場が暗くなり…
(なんだ!!)
そう思ったのもつかの間…
ライトがつく。すると、舞台の上で、
「よかった〜!!」
とヒカルが、塔矢アキラに抱きついてるじゃねーか!!
「おい!!」
オレは、ヒカルに抱きつかれて固まってしまった塔矢アキラに向かって、周りに注目されるほどの大声で突っ込んでしまった。
ヒカルの学芸会…オレだって、結構楽しかったさ…。
あの小僧とヒカルが抱き合うのをみるまではな!!
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和谷の嫉妬(?)編
原作ではソコはメインでなく、見てる方はご存知かと思いますが、暗闇になってる間、サクラちゃんがカードと対決します。
実は、NOVELにUPの話では、兄弟という設定にもかかわらず、ヒカルが和谷を「和谷」と呼んでいます。
ヒカルには「和谷」ってよんで欲しかった為…です。あはは…パラレルってことで…。はい
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