★はじめてのお届き物は?1★

 

「塔矢〜、なんかお前宛に届いてんぞ」

「え、なんだろう?」

「なんか、結構重いけど?何?」

アキラ、荷物の送り元を見て

「ん…、パソコン関係の部品だよ」

「ふ〜ん、お前って何でも詳しいのな」

素直にその答えを信じたヒカルは、ちょっと見直したようにアキラを見るのだった。



その夜、ヒカルがお風呂に入ったのを確かめると、こっそり自室にて荷物を開けるアキラ。


「ふう、危なかった。こんなものを買ったと知れたら、怒り出すにきまってるからね…」

そこには、進藤ヒカル関連の雑誌が…。

最近、メディアにはアキラを筆頭に若手棋士が進出するようになり、当然アキラのライバルであるヒカルも雑誌やTVに出る事が多い。

はしゃいで回りに自慢するタイプに見えるヒカルだが、意外にその手の仕事を嫌がっているのだが…仕事であれば仕方なく。

しかし困るのは、出演した雑誌がどんなものであれ、周囲の人間が見るのをヒカルはひどく嫌っている。

その為、一緒に住んでいるアキラなどは、初めてヒカルが掲載されたインタビュー以外は、見せてもらった事がなかった。

(僕の進藤が他人に舐めるように見られているなんて…絶えられない!)

本来なら、本屋にある雑誌すべて買い占めたいくらいだが、同棲の不便さと言うか…出版時期に本屋などによれば一発でばれてしまうのは間違いなく…。

(恋人の僕だけ進藤の本をもっていないなんて不公平だ!)

と鼻息を荒くしていたところ、ネットで本を購入できる事を知り…。

(これだ!!)

と、速攻で購入手続きをしたアキラであった。

注文の際、書籍である事を隠すように…との指示をしておいたので、ヒカルにはばれずにすんだ。
あとは、隠し場所さえバレ無ければ問題ない。
幸い、家の掃除はほとんどアキラが担当だし、第一ヒカルは部屋に何があるのか…などはあまり気にしない。

手に届く範囲にあるものと、碁盤と碁石と詰め碁集とゲームと…生活に関わるものがあればいいのだ。

(これからは、心おきなく進藤を堪能できる!!)

一人本を握り締め、心の中で浮かれるアキラであった。

 

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