★星降る庭5★
目を細める黒猫に、何か話しかけようと口を開いたそのとき… 「あきら〜」 弟弟子の名を呼ぶ女性の声がして、緒方はドキっとする。 と、『ガサガサ』と木々がなり、植え込みから白いコックの服を着た女性が現れてた。 「あ!あきら!!」 その女性は、緒方の腕に抱かれている黒猫を見て口を押さえる。 「んにゃ」 と嬉しそうに鳴くと、緒方の腕から地面にジャンプして、女性の方へ歩いていく。 「よしよし、今日はご馳走だよ〜」 といいながら、植え込みに押し込んであった小さな皿を取り出して、パーティの残り物と思われるものを差し出している。 「ねぇ、お姉さん。」 話しかけたれて、女性が 「なにかしら?」 とてもうれしそうに、微笑む女性にヒカルも微笑み返す。 女性は、まだ仕事があるというので、すぐ戻ってしまったが再度嬉しそうに食事を始めた猫をみながら、 「良かった。」 ヒカルがつぶやく。 「何がだ?」 静かに、嬉しそうに答えるヒカルにと裏腹に、緒方の心にはすこしだけ落胆という字が浮かんでいた。 後日、「お前と同じ名前の猫がいて…」という話題から、その日のことを全てライバルに話したヒカルは知らなかった。 「緒方さん…僕の進藤と、二人で夜に密会ですか?覚えていてください!」 と決意を胸に抱いていたことを…。
◆おわり◆
このお話は、キリページの6666HITリクエストのイラストから、飛び出しました。よろしければそちらもごらんください!こちら(別窓) |