★キミと僕とのひな祭り。14★ 僕が、少し拗ねて進藤を見つめていると、進藤がお茶に口を付けながら 「あのさ、オレ達これからずっと一緒にいるんだから、ちょっとぐらいいいじゃん?」 今度は、進藤がちょっと膨れてみせる。 (僕を誘っているのか!?…って、じゃなくて…) 「ずっと一緒に…いていいの?」 そういって、進藤は意地悪く笑う。 (キミが愛しくて仕方ないから) 唇を離すと、彼がため息をつくから…それに誘われてもう一度、顔を寄せようとする。 「おい、今はここまで!!」 「なんで?」 それくらいしか、できねぇじゃん?と彼が、ちょっと悲しそうに目を伏せる。 (そんな事を考えてくれたなんて…) 進藤の事しか見えてなかった僕は、彼の優しさに改めて胸が温かくなった。 「僕も、キミのお父さんとお母さんに親孝行するよ。」 彼はそういって、湯飲みを持つとふすまへ向かって歩き出す。 「な、塔矢。」 「オマエは、オレの特別に成りたいって言ってたけどさ。」 そういうと、進藤は素早く僕の顎に 『チュッ』 キスをして…僕が驚いていると 「行ってるからな!!」 そういって階段をバタバタっと降りていった。 さっき痛めた顎はもう痛くない。 (今は君との未来を信じられるよ。) 僕は、彼がくれた張り合わせの写真を見つめて、微笑んだ。
◆おわり◆
この話は、メニューにあるイラストと連動しています。 また、TOPページにあるWEB拍手の小説に、この小説の母明子視点でのお話「母と息子のひな祭り」をUP。WEB拍手は5話までしか掲載されないので、後半部分をノベル部屋にUPしました。面倒ですみません〜。 |