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★バレンタインdeタイフーン5★ プレゼントの交換でテンションがあがり目が覚めてしまったヒカルは、 「な~、これ開けてもいいか?」 と、言いながら、早速チョコレートの包みを開ける。 アキラとしては、もう寝室にむかってバレンタインを最大イベントで締めくくりしたかったのだが…ヒカルが楽しそうに包みを開けているのを見ていると、それはそれで幸せで、ヒカルを背後から抱きしめたままプレゼントされた香水の香りを楽しんでいた。 「お~、これ!超高いんじゃね?」 色々な形のチョコレートに一々感想を述べながら一つずつつまんでいくヒカル。 「そんなに一気に食べたら、お腹を壊すよ?」 そういいながらも、嬉しそうにチョコを頬張るヒカルを愛しそうに見下ろす。 「ほら、お前も~」 といいながら、甘くなさそうなチョコを口に運んでくれるのも嬉しい。 その度に、しっかりヒカルの指まで堪能して口元を緩ませ、そしてその甘さに眉よせるアキラなのであった。
「進藤、じゃぁ…もう寝室に行こう」 目をトロリとさせ始めたヒカルを、後ろから立たせるように脇に手を挟んで抱き上げる。 「あ~、オレ、チョコいっぱい食ったから歯磨かなきゃ~」 そういいながら、ふらふらしつつ洗面所へ向かう。 (~~進藤…) 過去の自分を恨みつつ、アキラも一緒に洗面所に向かう。
「進藤…もういいんじゃないか?」 半分寝ぼけているヒカルは、隣でせっつくアキラをうるさげに、 「る~せな~!別に先にねてろよ~」 素っ気無く言って、歯磨きを続ける。 (それじゃぁ、意味が無いだろう!!) この後、寝る気など更々ないアキラは、内心ブチギレそうになったが…ここで怒っては今までのムードが台無しになってしまう。
入念に、ベットの周りに彼との行為で必要になるものを、ヒカルに気付かれないような場所に置くとアキラはベットに腰掛けた。 ふと、自分の手首の匂いをかぐ。 (本当にいい匂い…) 香水など一度も使ったことのないアキラだったが、ヒカルが好きだといった香りを身につけている自分が何となく嬉しくて…とても幸せな気分になった。 だが…、待てど暮らせど一向に現れないヒカル…。 まさか…。 二人の部屋は別々だが、寝室はアキラの部屋と決まっている…。 そう思って、アキラが部屋をでると… そこには、ヒカルがソファの上で丸くなるように眠っていた…。 (…進藤~!!) 先程の幸せも一転、うなだれるしかないアキラは、熟睡するヒカルをベットに移動させながら (この仮はホワイトデーで返してもらうよ!?) と新たな決意を燃やしたのであった。
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