★はじめてのお届き物は?  その後★

今日は進藤が手合いのために関西に行ってしまったので、僕は一人の部屋で彼の居ない寂しさを感じていた。

人が一人いないだけでこんなに、不安に感じるなんて…。

今朝会ったばかりの彼を思って携帯をみる。
彼は、滅多に僕に電話をしない。
一緒に暮らしているのだから、当たり前だが…遅くなるときの連絡などもメールが主だ。
僕が、何で電話をしないんだ!!と何度言っても「メールで十分だし、もったいないじゃん」と聞いてくれない。

だから、こんな風に離ればなれの夜だって…彼が電話をくれるわけはないし、大事な手合いがある彼に僕から電話をする事もできない。

僕は、鳴るはずのない電話を取り上げて、電池をそっと外す。

そこには先日彼と撮った写真。

(進藤からキスをしてくれた…)

体ごとぶつかるようなキスだった。
衝撃がまず最初に来て、やっと何をされたのかわかったのだから…。

(本当は、口がよかったけど…)

でも、正直に嬉しい。
彼から僕にキスをしてくれた証拠がここにある。
誰にもいえない関係かもしれないけれど(僕は言ったって構わないが…)
ここには、確かに僕らの関係があるから…。

(寂しいけれど…明日まで待てるよ…。)

その写真を見ていたら、可笑しなぐらい、さっきの不安がなくなって幸せな気持ちになれた。

(キミは僕に色々な感情を与えてくれるね)

もし、彼に会わなかったら知らなかっただろう想い…。もしも…の世界を考えると僕は空恐ろしくなる。

なんて、静かで…なんて、悲しい世界だろう。

(キミは僕の事、馬鹿だというけれど…、僕はキミを感じるだけで幸せになれるんだ…。)

だから、もっともっと求めてしまう。
自分でも不思議なくらい、彼に関しては貪欲で我がままで…。

(だから、キミの事に関してだけは、キミにどんなに言われても聞く気はないよ?)

あの時、僕はキミに本を全て取り上げられてしまったことに腹を立てて、そこまで気が回らなかったけど…キミは僕にヤキモチを焼いてくれたんだよね?

嘘つきで恥ずかしがり屋のキミだから…。

僕はキミをいつでも、だれよりも見つめていたいんだ…。



そうして、僕はお気に入りに登録してある書籍販売のサイトから、再度彼の載っている全ての出版物を購入する。

(今度は、あて先を日付指定で、実家にしよう!)

そうして、僕の二回目の通販が無事手元に届くように願うのだった。

おわり

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そんなには、書き直しておりませんが、ちょっと付け足しました。

全体を通してみてみると、SSで書いていたときとは違う事が見えてきます。